「新しい青」の名前

最近湿度が高い日が多くて、梅雨を前にすでに心が折れそうです。むらたです。
先週、約200年ぶりに発見された新しい青の顔料が、アメリカのクレヨンメーカーCrayolaから新色クレヨンとして発売されるというニュースを見かけました。

「YInMn Blue(インミンブルー)」と呼ばれているその顔料は、2009年にオレゴン州立大学のマス・サブラマニアン教授のチームによって偶然発見されたとか。(Y=イットリウム、In=インジウム、Mn=マンガンからできているため、それぞれの元素記号を合わせて「YInMn Blue」と呼ばれている)
2009年に発見されたのになぜ今話題なんだろう?と思って調べてみたら、市場に出てきたのが2016年なんですね。

この新しい化合物は赤と緑の波長を吸収して青のみを反射するそうで、とても鮮やかな青色をしています。
また、安定した化合物(水や油の中でも!)のため色が褪せにくいそう。さらに赤外線を反射するため、建物の外側に使えば中を涼しく保つのにも効果的だとか。青い壁で見た目も涼しく、中も実際に涼しい…なんて素敵ですね♪

ちなみに、Crayolaではこの新色クレヨンの名前を募集中。
子供達はこの新しい青のクレヨンでどんな絵を描くのでしょうか?考えただけでもワクワクしますね。

さて、色の名前と言えば日本には昔からたくさんの色の名前がありますよね。
「青」ひとつとっても、勿忘草色・浅葱色・天色・露草色・薄藍・紺碧・杜若色・瑠璃色・青藍・紺青…などなど、たくさんの名前があります。

昔の人たちは自然に寄り添って生活していたから、こんなにたくさんの色の名前ができたのかもしれないですね。
花や植物の色だったり、空の色だったり…毎日忙しく過ごしていると見過ごしてしまうものばかりです。
電車に乗っていても、ついついスマホの画面ばかりを見てしまいますが、たまにはスマホをしまって窓の外に見える景色を眺めるのもいいかもしれません。

▼発見された「青」についての詳細はこちら(Oregon State University)
http://oregonstate.edu/ua/ncs/archives/2015/may/licensing-agreement-reached-brilliant-new-blue-pigment-discovered-happy-accident

和色の名前はこちらを参考にさせていただきました。
ただ眺めているだけでも楽しいです♪
▼和色大辞典
http://www.colordic.org/w/