ブックカバーのデザイン

梅雨ですね。ジメジメが何よりも苦手なので早く秋にならないかなーと夏を前に考えています。むらたです。

先日「日本のブックカバー」という本を購入しました。
各書店で本を買った時につけてくれる紙のカバーの写真を集めた本です。
書店によってデザインが様々で、あの人から借りた本はいつもこのカバーだったな、とか懐かしさも感じつつ、眺めているだけで楽しくなりました。

個人的には、昔よく行っていた有隣堂のブックカバーが1番好きです。
ここの文庫本用のカバーはちょっと凹凸があるさらさらした手触りの紙でピンク、黄色、青など10色の種類があります。柄や絵は入っていなくて有隣堂のロゴのみのとてもシンプルなカバー。
私は作家やシリーズごとに色を分けていました。新しい作品を買う時に何色にしようかなと選ぶのもまた楽しかった記憶があります。

こちらの文庫用カラーカバーは1977年10月の読書週間から使用を開始したそう。
レジでお客さまとのコミュニケーションをもっととりたいという思いから、カラーバリエーションをつくり「なに色のカバーになさいますか?」と声をかけるようにしたとのことです。素敵ですね♪

そもそもブックカバーっていつ頃からあるんだろう?とふと疑問に思ったので調べてみました。
「日本のブックカバー」の監修をおこなっている書皮友好協会(こんな団体があるなんて!!)によると、大正時代から書店名などが印刷された紙で本を包む習慣があったとか。ただ、その多くは古本屋だったそうです。
ちなみに書店で本にカバーをかけてくれる習慣は日本だけと言われています。
カバーをかける理由も本が汚れるのを防ぐため、電車などで自分が読んでいる本を周りに知られたくない、などということで、なんか日本人らしいですね。

ブックカバーは通常のもの以外にも各種キャンペーン時限定カバーやコラボカバーなどもあり、そういうタイミングに当たるとうれしくなります。
最近は布製のかわいいブックカバーがたくさん売っているし、エコ的な観点からカバーはかけないという人も多いとは思いますが、旅の途中に地元の本屋で本を買いカバーをかけてもらうというのも楽しそうだと思いませんか?
旅の思い出の一部として、各地の本屋のブックカバーがあるというのも素敵なので、次に旅行に出かけた時には地元の本屋に行ってみようと思います。

みなさんもぜひお気に入りのブックカバーを見つけてみてください!